国土交通省 無人航空機登録講習機関
登録番号:国空無機第 236461号 国空無機第 236462号
事務所コード:T0047001
コロナ禍の巣ごもり需要などの影響もあり、物流業界では人手不足が続いています。そこで人手不足解消の救世主になりそうなのがドローンです。これまで人が行っていた仕事の一部をドローンで行うことができます。また、ドローンを操る操縦士のニーズも高まることでしょう。
ここでは、物流現場でのドローンの活躍について紹介していきます。
倉庫内には非常に多くの在庫品が保管されていますが、在庫の数や場所を把握できるようにしておかなければなりません。そのために在庫管理を行います。
倉庫に保管されている在庫品にはICタグが取り付けられており、従業員が専用の端末を使用して読み取り作業をしています。在庫品が保管されている場所を探すなどして時間がかかることも多いです。
対象となる在庫品の前まで行かなければならないため、倉庫内で移動する時間もそれなりにかかるでしょう。慣れていない人がやるとミスをして数が合わなくなることも多いです。
ドローンは人が実際に行くのが難しい場所を撮影するときなどによく使われますが、建物内でも活用可能です。特定の飛行ルートを指定しておくことで、人が操縦することなく自動で飛行させることができます。
また、ICタグは一瞬で読み取ることができるため、人が手作業で読み取る場合と比べて、効率も大幅に上がるでしょう。在庫品の前で停止することなく、飛行しながらICタグを読み取れます。
人が行うのと違って人的ミスが起こらないのもドローンで在庫管理を行うメリットです。
倉庫で行われている仕事の中で、中心的なのはピッキングです。ドローンを活用すれば、ピッキングも人手を使わずに行うことができます。
ピッキングというのは、伝票などに記載されている商品を倉庫から取り出す作業のことです。取り出して揃えた商品は、梱包や検品などを経てトラックなどに積み込まれて出荷されます。
ピッキングでは重い商品を運ぶことも多くかなりの重労働です。軽い商品でもいくつも運ばなければならないため、体力が要求されます。
そのような事情から敬遠されることも多く、人手不足が深刻ですが、ドローンを活用することで解決可能です。ドローンは荷物を載せて飛行できるため、ピッキングをドローンで行うことができます。
ドローンが載せられる荷物には重量制限がありますので、あまり重い荷物は載せることができません。その一方で、軽い荷物を短い距離だけたくさん運ぶのはドローンの得意としているところです。
そのため、ネット通販で売れた商品を出荷するのに最適といえるでしょう。軽い商品をいくつもピッキングする必要があり、ドローンを活用することで大幅に効率がアップします。
倉庫ではかなり高い位置に保管されている在庫品もあります。ピッキングでは、高い位置の在庫品を取り出す際には十分に注意して行わなければなりません。
その点、ドローンでピッキングを行えば事故のリスクもなくなります。ドローンは飛行できるため、時間もかかりません。
ピッキングを行うと倉庫から在庫品が減るため、それを記録しておかなければなりません。データ入力が手間だと感じている人も多いでしょう。
ドローンでピッキングをする際にデータベースと連携させることで、そのような手間も省けます。倉庫内の仕事だけでなく事務所内での仕事も効率化できるのです。
倉庫内の仕事でドローンを活用する際には、次のような点に注意しましょう。
ドローンはバッテリーで動いているため、連続で使用できる時間は限られています。長時間使っていると、途中で動かなくなることもあるでしょう。そのため、バッテリーが保つ時間を考慮した上で使用することが大切です。
倉庫内の仕事の大部分をドローンで行うことができますが、全部とまではいきません。ドローンを活用しても、一部は人手で行う必要があります。たとえばドローンで運べないくらいの重い荷物のピッキングなどです。また、ドローンで行える仕事でも自動ではできず操縦が必要になることもあるでしょう。
ドローンで行う作業と人手で行う作業を上手く組み合わせることが大切です。
倉庫内でドローンと人が同時に作業をしていると、ぶつかるなどして事故が起こる可能性もあります。そのため、ヘルメットの着用や作業スペースを分けるなど、事故防止の対策を十分に講じておかなければなりません。
ドローンの操縦技術も重要です。ドローンを操縦する従業員には、ドローンの扱いに関して十分な教育を実施しておきましょう。
ドローンを上手く活用することで、倉庫内の仕事の大部分をドローンで行うことができます。これまで人が手作業で行っていた仕事もドローンで行えるため、人手不足解消につながるとともに、ドローンの操縦士のニーズも高まる可能性が高いです。
ドローンなら作業が早く正確で人的ミスがありません。作業効率の大幅アップも期待できるでしょう。