国土交通省 無人航空機登録講習機関
登録番号:国空無機第 236461号 国空無機第 236462号
事務所コード:T0047001
近年、放送業界や建築業界など、様々なシーンでドローンが活躍するようになりました。また、それに伴ってドローン関連の仕事が増加傾向にあり、ドローンの民間資格もいくつか登場しています。
しかし、「ドローンの資格」の種類や取得方法、費用などについて熟知している方は少ないでしょう。
そこで今回は、ドローンに興味がある方やこれからドローンをやってみたい方に向け、ドローンの資格について掘り下げて解説したいと思います。
結論から言えば、単純にドローンを操縦するだけであれば、資格は不要です。もちろん、ドローン関連の国家資格も存在しません。基本的には、以下の条件さえ満たしていれば、誰でもドローンを操縦することが可能です。
飛行禁止区域や人が多く集まる場所に関しては、国土地理院の「地理院地図(https://maps.gsi.go.jp/#5/36.104611/140.084556/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1)」から確認できます。また、飛行禁止区域は国土交通省のホームページ(https://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html)でも調べられます。時期によっても、異なりますのでドローンを飛ばす前に必ず確認しておきましょう。
先ほど、ドローンの操縦に国家資格は不要だと説明しました。しかし、国家資格ではなく、民間資格であればいくつか種類があります。ドローンに関する知識や操縦技術の取得を目的に、近年取得者が増えている状況です。
ただし、あくまでも民間資格になるため、法的効力は持ちません。資格を持っていることで、ドローン関連の仕事を行う際や、知識や技術を持つことを第三者に証明するときには有効でしょう。
以下では、国内のドローン操縦における民間資格を紹介します。
「JUIDA」は「JAPAN UAS INDUSTRIAL DEVELOPMENT ASSOCIATION」の略語であり、国内では初となったドローンの民間資格です。JUIDAの資格取得者には「無人航空機操縦技能証明証」が交付されます。さらに、同証明書の取得者が飛行業務の実務を行うことで、「無人航空機操縦技能証明証」の取得も可能です。
JUIDA取得のメリットは、ドローンの飛行に関する基礎知識の習得と、リスクアセスメントの実施ができる点になります。
DPAのドローンの民間資格には、操縦の基礎知識と技術習得を証明する「ドローン操縦士回転翼3級」と、回転翼の講習実施に必要な知識と技能を持つことを証明する「ドローン操縦士回転翼3級インストラクター」の2種類があります。
ドローンメーカー「DJI」の民間資格が、「DJI CAMP技能資格証明」です。本資格は、DJIの機体を適切に操縦できる技能者としての証明書になります。
それぞれの民間資格における取得方法と費用について紹介します。
JUIDAを取得したい場合には、全国にあるJUIDA認定スクールに通って、一定の科目を終了させる必要があります。JUIDA認定スクールは各スクールによってカリキュラム時間数などが異なりますが、受講料は20~25万円程度です。
また、各資格の申請費用は以下のようになっています。
DPAの資格を取得したい場合には、講習カリキュラムの受講が必要です。受講費用はスクールによって違いますが、大体20万円くらいです。資格発行には初年度が2万円(2年間のDPA技能会員費用とライセンス発行利用料込み)で、更新料は2年ごとに9,000円となっています。
DJI CAMP技能資格証明を取得したい場合には、DJIの機体を適切に操縦するための知識と技術を学ぶため、「DJI CAMP」を受講する必要があります。
DJI CAMPの受講費用は6万円です。また、DJI CAMP技能資格証明の認定書を発行するための費用として別途1万5千円が必要になります。ただし、DJI CAMP技能資格証明は以下3つのランクがあり、カリキュラムの内容や値段が異なる場合もあるため注意が必要です。
DJIインストラクターが講師を務める「DJI CAMP」を受講し、かつDJIの機体を10時間以上操縦することで得られる技能認定書です。
DJIマスターDJIインストラクターが講師を務める「DJI CAMP」を受講し、かつDJIの機体を50時間以上操縦することで得られる技能認定書です。認定されれば、DJIスペシャリストに対して指導が行えます。
DJIの機体を100時間以上操縦した経験を持ち、かつ航空法と電波法の知識を持ち合わせていることを証明する技能認定書です。認定されることで、DJIインストラクターに対して指導が行えるようになります。
今回は、ドローンに興味がある方やこれからドローンをやってみたい方に向け、ドローン資格の取得方法や費用について解説しました。
ドローンの操縦に資格は必須ではありません。しかし、仕事でドローンを扱いたいという方は、やはり民間資格の取得がおすすめです。プロフェッショナルな知識と技術を持つことで、就職にも有利でしょう。ぜひ民間資格の取得を前向きに検討してみてください。